今年のカルティエ、2本が特に刺さった。
W&W Geneva 2026でカルティエは70本以上の新作を発表した。その中で個人的に「来たな」と思ったのが2本。サントスデュモンの貴金属ブレスレットモデルと、約14年ぶりに復活したロードスターだ。
サントスデュモン 貴金属ブレスレット|ブレスが、全部持っていった
ケース:43.5×31.4mm / 7.3mm厚 素材:18KYG or Pt ムーブ:Cal.430 MC 手巻き / 43時間/価格:818万4,000円〜(YG)/ 1,023万円(Pt)
このモデルで一番反応したのは、ブレスレットだ。貴金属で作られた15連ブレス。1リンクがわずか1.15mm、合計394個のパーツで構成されている。細かいパーツが集まってできたブレスレットが個人的にものすごく好みで、デュモンの薄いケース(7.3mm)ともぴたりとマッチしている。腕に巻いたとき「びたっとまとわりつく」感覚がきっと気持ちいいはずだ。
文字盤はシルバーサテンとブラックオブシディアン(黒曜石)の2種類。黒曜石はメキシコ産の火山岩で、内部の気泡が光の角度で虹色の反射を生む。写真で見た限り、金色の砂粒を文字盤に散りばめたような少しざらっとした独特の質感。天然素材だから個体ごとに表情が違う——手に取った瞬間から唯一無二の時計になる。
ロードスター(復活)|帰ってきた、あのデザイン
ケース:Large 47×38mm / Medium 42.5×34.9mm 素材:SS / SS×YG / 18KYG ムーブ:自動巻き(42時間 or 38〜40時間PR) 防水:100m 価格:167万6,400円〜(SS)
2001年から2012年まで生産されていたモデルが約14年ぶりに復活。ベースデザインをほぼ維持した上での細部ブラッシュアップで、既存ファンが違和感なく受け入れられる仕上がりになっている。
サイクロプスレンズにシルバーの縁が付いて日付の視認性が向上。ブレスのコマが縦長から横長になりタフな印象に。クイックスイッチシステムでブレスとレザーを工具なしで付け替えられる——スーツにはレザー、休日はブレスとTPOに合わせた使い分けができ、気分で表情を変えることで飽きもこない。1本で2本分楽しめる。
ただ個人的にはデュモンの方が好みだ。ロードスターのデザインは好き、でもLargeが47mm、Mediumでも42.5mmと細腕には少しボリュームが出すぎる。
まとめ|カルティエらしい2本
どちらもカルティエらしい「デザインが主役」の時計だ。スペックで語るより、まず見てほしい。それだけの説得力がある2本だと思う。


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