2026.06.09 | カテゴリ:パテック フィリップ
📎 現行ラインナップは公式サイトで確認できます
パテック フィリップ公式|アクアノート コレクション
1997年、パテックがスポーツウォッチを作った。
ノーチラスが1976年にジェラルド・ジェンタの手で生まれ、その20年後にパテック フィリップはもうひとつのスポーツウォッチを世に出す。
それがアクアノートだ。
ノーチラスが「知る人ぞ知る、密度の高い1本」なら、アクアノートは「もう少し若い世代に向けた、パテックのもうひとつの顔」として設計された。ラバーストラップ、丸みのある八角形ベゼル、エンボス加工の文字盤——ノーチラスとは異なる文法で、同じ最高峰のブランドから出てきた。
その形が、世代を重ねてどう変わったか。まとめた。
世代早見表
| 世代 | 型番 | ケース径 | ムーブメント | 期間 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初代 | Ref.5060 | 35.6mm | Cal.330 SC | 1997〜1998年 | 廃番 |
| 第2世代(大) | Ref.5065 | 38.8mm | Cal.315 SC | 1998〜2007年 | 廃番 |
| 第2世代(小) | Ref.5066 | 35.6mm | Cal.330 SC | 1998〜2007年 | 廃番 |
| 第3世代 | Ref.5167 | 40.8mm | Cal.26-330 SC | 2007年〜 | 現行 |
| 大径派生 | Ref.5168 | 42.2mm | Cal.26-330 SC | 2017年〜 | 現行 |
初代 Ref.5060(1997〜1998年)
アクアノートの出発点。1997年に発表され、生産期間はわずか1〜2年だった。
ケース径は35.6mmとコンパクトで、当時のスポーツウォッチとしては小ぶりな部類。ケースバックはソリッド(シースルーなし)で、ストラップはラバーのみの展開だった。ダイヤルには深い彫りのエンボスパターンが施されていて、後の世代と比べると立体感が強い。
生産期間の短さから現在は流通量が極めて少なく、コレクター市場での希少性は高い。
第2世代 Ref.5065 / 5066(1998〜2007年)
初代の翌年、ラインナップが整理される。
Ref.5065は38.8mmへサイズアップ。より大きな腕に対応し、ブレスレット展開も追加された。また、この世代からサファイアクリスタルのシースルーケースバックが採用された。中で動くCal.315 SCが見えるようになったのはここからだ。
Ref.5066は初代5060と同じ35.6mmのサイズ感を継承した小径モデルとして展開。5065と並行して、より小さい腕に向けた選択肢として存在した。搭載ムーブメントはCal.330 SC(5065のCal.315 SCとは異なる)で、シースルーケースバックは5066にも採用されている。
この世代は約9年間継続し、アクアノートの「定着期」を担った。
第3世代 Ref.5167(2007年〜現行)
アクアノート10周年のタイミングで大幅刷新。現在も続く現行世代だ。
ケース径は40.8mm——当時の基準で「エクストララージ」と称されたサイズに拡大。文字盤のパターンも変わった。初代・第2世代の深い彫りから、シャローで現代的な浅いエンボス仕上げへ。インデックスも大型化され、視認性が向上している。
搭載するムーブメントはCal.26-330 SC(旧称Cal.324 SC)。振動数は28,800vph、パワーリザーブは最大45時間、30石。21Kゴールドローター、パテック フィリップ シール取得済み。
ひとつ意外な数字が防水30m。「スポーツウォッチ」のカテゴリに入るが防水性能は控えめで、日常使いの耐水性として設計されている。
現行定価:¥4,440,000(税込)
大径派生 Ref.5168(2017年〜現行)
2017年、ホワイトゴールド素材で42.2mmのビッグケースモデルが登場。
ムーブメントは5167と同じCal.26-330 SC。外側だけが異なる——素材がWG、ケース径が42.2mm、文字盤はブルーグラデーションまたはカーキグリーン。5167の上位・大径バリエーションとしての位置づけだ。
厚さは8.25mmで、42mmの大きさに対して薄く収まっている。
現行定価:¥9,420,000(税込)※グリーン文字盤
何が変わって、何が変わらなかったか
35.6mm → 38.8mm → 40.8mm → 42.2mm。サイズは一貫して大きくなり続けている。現代のトレンドに合わせる形だ。
変わらなかったのは、丸みを帯びた八角形のベゼルと、エンボス加工の文字盤というDNAだ。ムーブメントもサイズも世代ごとに更新されてきたが、どの世代を並べても「これはアクアノートだ」とわかる。初代から30年たっても、この輪郭は揺らいでいない。
今、買えるのはこの2本
現行ラインナップは以下の2系統。
Ref.5167A(40.8mm / SS) ¥4,440,000
スタンダードな選択肢。文字盤はチャコールグレー×ブラックグラデーション。現行アクアノートの基準モデル。
Ref.5168G(42.2mm / WG) ¥9,420,000〜
ブルーまたはグリーン文字盤。ホワイトゴールドケースで一段上の素材感。存在感を求めるならこちら。
どちらも正規店での入手は容易ではなく、ノーチラスほどではないが待ちが出るケースが多い。
カテゴリ:パテック フィリップ / タグ:アクアノート・5060・5065・5167・5168・世代比較・スポーツウォッチ

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