時丘の推し1本|ジャガー・ルクルト レベルソ トリビュート——裏側に、人生を刻む

ジャガー・ルクルト

2026.05.12 | カテゴリ:ジャガー・ルクルト


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ドルフィン針が、全部持っていった。

ジャガー・ルクルト レベルソ トリビュートを最初に見たとき、目が止まったのはドルフィン針だった。

軸付近が太く、先端に向かって鋭く細くなっていく針。その尖ったフォルムと、シャープに削り出されたインデックス。その組み合わせが、洗練されてカチッとした印象をつくっている。1920〜30年代に流行した幾何学的なデザインスタイル——アールデコの文脈を持ちながら、古臭くない。どこか現代的でもある。


スペック早見表

項目詳細
モデルレベルソ トリビュート モノフェイス
リファレンスQ7168420
ケースサイズ40.1 × 24.4mm / 厚さ7.56mm
素材ステンレススチール
ムーブメントCal.822(手巻き / 42時間)
防水3気圧
価格¥1,399,200〜

デュオフェイスかモノフェイスか——レベルソ選びの難しさ

レベルソの代名詞といえば、ケースが反転する機構だ。

ケースを裏返すと、表だけでなく裏にも文字盤がある——それがデュオフェイス。表と裏で2つの顔を持ち、一本で二度おいしいのがデュオの魅力だ。気分や服に合わせて表情を変えられる。

ただ、比較すると違いは数字に出る。

モノフェイス(トリビュート)デュオフェイス(トリビュート)
ケースサイズ40.1 × 24.4mm47 × 28.3mm
厚さ7.56mm10.3mm
ムーブメントCal.822(手巻き)Cal.854(手巻き)

数字で見ると、デュオはひとまわり大きくなる。特に厚みの差が体感として出てくる。

個人的にはモノフェイスの方が好みだ。レベルソの魅力のひとつは、あの薄くスリムなシルエットにある。デュオは文字盤を2枚積んでいる分、そのシルエットが少し損なわれる気がする。トリビュートのモノフェイスくらいの厚さとサイズ感の方が、レベルソらしい佇まいになる。

「2つの顔が欲しいか」「レベルソらしい細さを活かしたいか」——そこが分岐点だと思う。

ケース縦長という特殊な形状だから、どちらのモデルも実際に腕に乗せてみるまで正解がわからない。それもレベルソ選びの難しさだ。


ケースの裏側に、何もない。だからこそできることがある。

モノフェイスはケースを裏返しても、そこには何もない。ツルンとした無地の金属面だ。

デュオなら裏に文字盤が来る。でもモノフェイスの裏面は自由だ。

エングレービング——好きな模様や文字を彫ってもらえる。

たとえば、子供が生まれたとき。生年月日をあの裏面に刻んでおく。そして子供が成人したとき、その時計を渡す。

「あなたが生まれた日に、この時計に刻んだ」

それだけで、ただの時計が一生ものの記念品になる。時間を刻む道具に、自分たちの時間を刻む。レベルソのモノフェイスにしかできない話だと思う。


ジャガー・ルクルトというブランドの背景

ジャガー・ルクルトはもともと、多くのブランドにムーブメントを供給してきたメーカーだ。

時計好きなら知っている話だが、知らない人には伝えたい。パテック フィリップの「ノーチラス」やオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」にも、ジャガー・ルクルトの技術が入っていた時代がある。「時計師の時計師」とも呼ばれるほど、技術力とモノづくりへの姿勢が業界から評価されてきたブランドだ。

そのブランドが作るレベルソを身につけているという事実は、時計好きには刺さる。表のデザインだけじゃなく、その裏にあるストーリーごと好きになれる時計だ。


こんな人に刺さる

  • 時計の機構やギミックが好き
  • モノづくりの背景やブランドストーリーに惹かれる
  • 特別な日の記念として長く持てる時計を探している
  • アールデコデザインの洗練さが好み
  • 腕まわりに「個性」を出したい

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